わたしたちは「相模川流域の自然と文化」をテーマに活動している地域博物館です

露出時間 その1

平塚の星空 (星座を撮ろう)

露出時間 その1

最終更新 1998年5月

星の撮影で難しいのは、露出時間をどのくらいにするかということです。固定撮影では、星の軌跡をどのくらい長く描かせるか、どのくらい暗いものまで写すか、という二つの要素でこれを決めます。  オリオン座の星を、軌跡を描かせず「点」に写すには、標準レンズならば15秒くらいの露出にとどめなければなりません。星の動きの大きさは、天の赤道付近でいちばん大きく、天の北極付近では小さくなります。そこでカシオペヤ座などは30秒くらい露出しても点に近い姿にとどめることができます。レンズの焦点距離が長くなるとこの許容時間は短くなり、短い広角レンズでは長めになります。  30分も露出をすると星の軌跡を長く表現できますが、市街地でこれをやると、見上げただけでは真っ暗に思えた背景の空が白くなってしまい、星の姿がかき消されてしまいます。目ではわからなかった背景の空の明るさも、時間をかけるとフィルムに表現されてしまうのです。

80秒露出
露出時間と星の軌跡の長さ、背景の明るさ
(博物館屋上で、天頂付近のおうし座を撮影)1995年1月31日
50mmF4

150秒露出

300秒露出
ページの先頭へ