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月食 その1

平塚の星空 (天文現象1978〜1997)

月食 その1

最終更新 1998年5月

月食は、地球が宇宙空間に投じた影の中を、月が通過してゆく現象です。地球の影が月をすっぽり包む皆既月食は、日食にくらべ広い範囲で見られます。この月食は、欠けはじめは24 日23 時33 分、食の最大は1 時22 分、部分食の終わりは3 時12 分という月食でした。月は地球の影の中心よりやや南を通過しました。地球の影の中には、大気を通過する際に屈折した赤い波長の光が入り込んでいるので、皆既中の月は暗く赤い色に染まって見えます。

1978年3月24日の月食
厳寒の早暁の現象でした。欠けはじめは3 時13 分、食の最大は4 時56 分、食の終わりは6 時38 分で、ほとんど食の終わりとともに月が沈み日が昇る、朝の夢のような月食でした。写真は、1 コマのフィルムの上に一定の時間を置いて露出をくり返したものです。皆既中の暗い月を撮影する時は露出時間を長めにします。1コマでも失敗すると全体が失敗になってしまう、緊張を要する撮影方法です。


1982年1月10日の月食

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