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餌付け

野鳥の観察 (4.食べる)

餌付け

ガイドブック14 野鳥の観察 平成7年3月発行

人が積極的に野鳥に餌を提供することを、給餌とか餌付けとか呼んでいます。給餌することは、特に餌の少ない冬期に鳥の生活を助ける一面で、人に頼りすぎて野生を失わせる、ある種の食品添加物などの有害物質を野生動物にまで広げてしまう、人なれを進め交通事故などの遠因となる、ドバトの場合のように個体数が増える原因となって農業被害などの問題を誘発するなどの問題点を含んでいます。哺乳類ではサルの餌付けが、農業被害を引き起こした事例が各地で報告されています。そうした意味で、餌付けは慎重に、やるとしてもごく小規模に行うべきものでしょう。
餌付けの是非はひとまずおいて、ここではどんな鳥がどんな状態で餌付いているかをいくつか写真で紹介してみます。こうした記録を残していくことも、人と鳥の関係を考える上で重要な資料になるでしょう。

51-1 ドバトと一緒に群れるオナガガモ

51-2 餌づいたカモ(不忍池)

51-3 餌づいたユリカモメ(琵琶湖)

51-4 人から餌をもらうトビ
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