わたしたちは「相模川流域の自然と文化」をテーマに活動している地域博物館です

ヒキガエル

カエルと淡水魚 (カエルのなかま)

ヒキガエル

最終更新 1998年5月

Bufo japonicus
(ヒキガエル科)
ガマガエルの名で親しまれている大形のカエルで、全身ぶつぶつしたいぼがある。目の後ろにある皮膚が盛り上がった部分は耳腺(じせん)と呼ばれ、毒液を分泌して外敵から身を守っている。この液は目に入ったりすると危険なので、不用意にさわってはいけない。 ふだんは、暗い林で生活し、昼間は石の陰などにひそみ、夜間歩き回って昆虫などを捕らえる。市街地でも庭園や墓地などには生息している。春先の3月頃、冬眠からさめて池などに集まり、集団で産卵するが、そのようすは蛙合戦と呼ばれる。平塚市内のヒキガエルの産卵場所の分布図からは、ヒキガエルが市街地でも生き残っているということが読みとれる。庭の小さな池でも産卵に来ることがあるようだが、集まるカエルの数は少なく、将来にわたって生き続けられるかは疑問である。また、郊外では丘陵地の谷戸田が産卵場所になっている。

産卵に向かうヒキガエル

ヒキガエルの分布

産卵に来た池で泳ぐヒキガエル


ヒキガエルの卵

ページの先頭へ