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_前鳥神社麦振舞神事

平塚のお祭り −その伝統と創造− (I)

 前鳥神社麦振舞神事

平成17年夏期特別展図録 平成17年7月発行

 神輿へのミタマ入れはヨミヤや本祭の朝になされます。これを遷座式や遷霊祭と呼びます。四之宮の前鳥神社では、ヨミヤの遷霊祭の後で麦振舞神事が行われます。神輿を担ぐ白丁20名が神輿の前に座り、里芋の葉に盛られた強飯と、大根の煮付けに唐辛子をまぶした伝統の儀礼食を食べます。食後に喊声を上げて立ち上がり、神輿を担ぎ出します。神輿に供えた食物をおろして食べることで、神の恵みを身体の中にとりこみ、力を付けて神輿担ぎに臨むという意味があります。この神事は、5月5日の国府祭でも神揃山手前の化粧塚で行います。
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