本日は妙覚寺(上吉沢)より梵鐘(ぼんしょう)をお借りしてきました。

本堂の柱に設置された梵鐘。2人で支えながら下ろそうとしているところ。

本堂に吊るされている梵鐘を外すところ。

床に下ろされた梵鐘。梵鐘と床を傷めないように、毛布を敷いている。

外された梵鐘。

博物館に到着。車から梵鐘を下ろすところ。3人で支えている。

かなり重いので3人がかりで運びます。

梵鐘を台車に載せたところ。台車には毛布が敷かれている。

階段を上がり、台車に載せて一安心。

梵鐘にまつわる星座はツリガネボシ(釣鐘星)。おうし座のヒヤデス星団の星の並びを鐘に見立てたものです。

こちらの梵鐘はかなり数奇な運命をたどってきました。1717年に作成され、その後第二次世界大戦で金属供出の憂き目にあいましたが、溶かされることなく戦後戻ってきました。火の見やぐらで火事を知らせる釣鐘として使用されていましたが、この時、進駐軍が音がしておもしろい、とライフルで撃っていたそうです。その名残は、穴や穴を埋めた痕として残っています。

秋期特別展「星になった民具たち」は令和4年10月22日(土)~令和5年1月15日(日)に開催します。

まるく開いた穴が埋められた痕がわかる。穴のために文字が一部欠けている。

穴を埋めた痕。

埋められないまま残っている穴が梵鐘の上部に1つある。

穴として残っているものも。

ガラスの展示ケースに設置された梵鐘にライトがあたり明るくなっている様子を担当者が確認している。

設置してライトをつけたところ。