博物館実習二日目、今日は各専門分野に分かれての資料整理実習が主でした。

----------
実習二日目の本日は、資料整理実習と展示制作の検討を行いました。
資料整理実習では私は歴史分野の担当だったため、平塚市博物館裏打ちの会の方々に一から丁寧に教えて頂きながら、古文書の裏打ち作業を行いました。
初めての作業で緊張もありましたが、裏打ちの会の方々にとても親切にして頂いたおかげで楽しみながら経験することが出来ました。
修復に使う糊を作るのに四十分もかかったりしわを伸ばす時の力加減がとても難しかったりと、古文書の修復はとても手間暇のかかる繊細な作業であることを改めて学ぶと共に、博物館が様々な方に支えられて成り立っていることを実感しました。

展示制作の検討では、昨日決めたテーマを更に具体的に深掘りしていきました。
企画案が完成しなんとか形にはなってきましたが、まだ道のりは遠く、人を楽しませられる展示を作ることの難しさを実感しています。
引き続き昨日頂いたご指摘を忘れずに、制作を進めていきたいです。

松本 亜美(明治大学)

歴史分野の資料整理実習の様子

----------
私は考古の担当として、昨日まで開催されていた「続・鎌倉武士の足跡をたどる」の展示に使用されていた資料の撤収作業や写真撮影、縄文土器の展示の修正を行いました。
特に、縄文土器の展示では資料の並べ方や土器を置く台にどの大きさの台を使うかを決めるのが難しく、何度も土器を入れ替え試行錯誤しました。
その中でも、来館者の方にどこに注目して見て欲しいのか、その展示の魅力はどこにあるのかを考えながら資料の配置を決めることが大切だと感じました。
しかし、この展示を完成させるのに3時間ほどかかってしまい、展示を作る難しさを実感しました。

後半は展示制作の話し合いを行いました。
展示の大まかな内容は決まったので、今後は資料の配置やキャプションの内容などを具体的に詰めていき、来館者の方に興味を持っていただけるような展示を作っていきたいです。

浦田 大和(東洋大学)

考古分野の資料整理実習の様子

----------
・収蔵庫の見学、説明
平塚市博物館は市民の方がサンプルを使用することがあるので、誰でも使えるように、サンプル番号をきちんと書いておき、データベースと照らし合わせられるようにすることの大切さを学んだ。
図書館のように資料の情報・番号・場所をきちんと管理することで、数多くの資料を活用できるようになると知り、資料整理・ラベリングの重要さを学んだ。

・パワポを用いた地質資料の整理方法
資料番号の意味や箱の大きさにシルバー比を適用して限られたスペースに収納できる工夫などについて学んだ。
資料整理の際に、展示に使えそうな良品があれば備考欄に記載しておくという工夫も学んだ。
博物館には資料が増えていくので、資料を限られたスペースになるべく収めるための工夫が学べて興味深かった。

・資料整理
寄贈資料にラベルをつけ、その番号やサンプル名、産地、地層、時代、大きさを表にまとめていく作業を行った。
ラベリングの過程でさまざまな化石に触れることができ、古生代に生きた生物を知りながら作業ができて勉強になった。

・展示制作に向けて
展示に使いたいと考えていた薄片の顕微鏡観察について実物を見ながら説明を受けた。またトーナル岩を観察した。
その後制作する展示について、担当学芸員さん(野崎さん)からトーナル岩のでき方について伺ったり、展示に使うスペースを見たりしながらグループで議論し、展示内容を詰めていった。
担当学芸員さんからアドバイスを受け、同じものを展示しようとしても色々な繋げ方があることも学んだ。

妹尾 梨子(東京大学)

地質分野の資料整理の様子