1階の相模の家にお雛様を出しました!

今年は平塚の平田人形店で購入したお雛様と、京都のお雛様の二つを展示しています。しかしこのお雛様、少しだけ違う点があります。それはどこかというと…

平塚の内裏雛
京都の内裏雛

内裏雛の並びが左右逆ですね。

江戸時代の文献には向かって左に女雛、右に男雛を飾ったものが多く、現在とは並びが逆であったことがわかります。昭和3年(1928)に行われた昭和天皇の即位式の際に、御座が向かって左に天皇、右に皇后というように置かれたことから、それにならって内裏雛も飾るようになったといいます。

ですが、京都を中心とした関西地方では、現在でも向かって右に男雛を飾ります。そのため、今回展示をしている京都のお雛様も左に女雛、右に男雛を飾っています。展示作業中にも「おや…?」と首をかしげている方もいらっしゃったのですが、間違っているわけではないのです。

ところで今回は、相模の家の脇に、このようなものも展示しています。

これは水屋道具で、京都のお雛様と一緒に寄贈されました。大正時代のもので、おままごとに使われたそうです。洗濯板やセエヅチ、ネズミ捕りなどがあります。

おくどさん(カマド)も同じくおままごとに使っていたそうです。このおくどさんは実際に煮炊きができたそうです。これらのものも、お雛様と一緒に飾っていたといいます。

内裏雛の並び方ももちろんですが、人形一体一体の顔も違っていて、見ていて飽きません。ぜひ来館して、見比べてみてください!(少し遠いので顔が見えにくいかもしれませんが…)